従業員満足度を向上させる5つのメリットとは?実施目的や調査方法を解説

人材の獲得が難しい昨今、従業員満足度を向上させることで、人材の獲得や定着を図ろうとする動きが広がっています。ただ、施策の必要性は感じつつも、効果に疑問を感じて導入を迷われている人事担当者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、従業員満足度を向上させるメリットを整理しながら、実施目的や調査方法について解説します。

この記事のポイント

・従業員満足度の重要性

・従業員満足度を高める目的

・従業員満足度を向上させる5つのメリット

・従業員満足度の調査方法        

この記事を監修した人
青山 愼
青山 愼

立命館大学経済学部卒業。早稲田大学ビジネススクールでMBAを取得。在学中に、「組織学習」や「個人の知の獲得プロセス」に関する研究を経て、リアルワン株式会社を設立。企業や組織が実施する各種サーベイ(従業員満足度調査・360度評価・エンゲージメントサーベイ等)をサポートする専門家として活動。現在は累計利用者数が100万人を超え、多くの企業や組織の成長に携わる。

従業員満足度とは?重要性と高める目的

従業員満足度とは、従業員が職場に対して感じている「満足度」を数値で可視化したものです。今なぜ従業員満足度が注目されているのでしょうか。ここでは、従業員満足度の重要性と高める目的を解説します。

企業における従業員満足度の重要性

厚生労働省が実施した調査によると「従業員満足度を高めることは、業績の向上や人材確保につながる」と発表しています。

例えば、従業員満足度が低い場合を考えてみましょう。このような企業では、従業員のモチベーションやエンゲージメントが低下し、企業活動が停滞してしまいます。では逆に、従業員満足度が高い場合はどうでしょうか。このような企業では、従業員のモチベーションやエンゲージメントが高まり企業活動が活性化、業績は向上し人材の確保が期待できるでしょう。このように従業員満足度は、企業の活性化につながる極めて重要な指標であり、競争優位性の観点からも重要性を増しているのです。

>> 「従業員満足度の重要性」について詳しく知る

従業員満足度を高める目的

ここで、従業員満足度を高める目的を整理してみましょう。

従業員満足度を高める目的

・モチベーションアップ

・エンゲージメントを高める

・コミュニケーション活性化

・人間関係の改善

・企業理念・ビジョン・パーパスの浸透

・快適な職場環境の実現

では、このような目的の達成は、企業にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。次項で解説します。

従業員満足度を向上させる5つのメリット

それでは、従業員満足度を向上させるメリットを解説します。

従業員満足度を向上させる5つのメリット

1. 離職防止につながる

2. 生産性が上がる

3. 商品やサービスの質が高まる

4. 顧客満足度が向上する

5. 企業業績がアップする

それぞれ詳しく解説します。

1.離職防止につながる

職場に対する高い満足度は、「ここで長く働きたい」という思いを醸成し従業員の離職防止につながります。従業員の高い定着率は、社会的評価につながり採用活動の上でも有利になります。このように、従業員満足度の向上は離職防止と共に、人材獲得の面でも大きなメリットがあるのです。

2.生産性が上がる

従業員満足度が高い組織では、従業員のモチベーションやエンゲージメントが高まります。高いモチベーションとエンゲージメントの中で、従業員は仕事に対するパフォーマンスを高めるでしょう。その結果、「ムリ・ムダ・ムラ」が省かれ様々な業務が効率化、企業の生産性が上がるのです。さらに、業務の効率化で労働時間も減り、従業員にとってますます働きやすい職場となっていくのです。 

3.商品やサービスの質が高まる

従業員の高いパフォーマンスは、生産性を上げるばかりではなく、商品やサービスの質を高めます。活発なコミュニケーションによって、新しいアイデアや斬新な取り組みが生まれやすくなるからです。商品やサービスの質の高まりは、従業員の仕事に対する充実感を醸成し、従業員満足度をさらに向上させるという好循環につながっていくのです。 

4.顧客満足度が向上する

商品やサービスの質の高まりは、顧客満足度を向上させるでしょう。企業間の競争は、激しさを増すばかりです。顧客満足度の向上は、競争を勝ち抜いていく上で欠かせない指標です。従業員満足度と顧客満足度は密接にリンクしています。従業員満足度の向上が顧客満足度の向上につながるという認識を共有し、従業員満足度を高める施策が求められています。

5.企業業績がアップする

ここまで見てきたように、従業員満足度を向上させることは企業の活性化につながります。そして活性化された企業においては、顧客満足度も向上するのです。それはすなわち、企業業績のアップにつながるということに他なりません。このように、従業員満足を向上させることには多くのメリットがあります。それは、企業の将来を考える上でも極めて大きな意味を持ちます。

>> 従業員満足度の向上は従業員の状態を把握することから始まります。調査については弊社「リアルワン株式会社」にご相談ください。

従業員満足度を高める施策

では、従業員満足度はどのようにして高めればよいのでしょうか。ここでは、従業員満足度を高める施策について紹介します。

従業員満足度を高める施策

・企業理念を浸透させる

・職場環境を改善する

・コミュニケーションを活性化させる

・社内イベントを実施する

・配属や異動に配慮する

・人事評価制度を見直す

・福利厚生を充実させる

以上が代表的な施策です。注意すべきは「従業員目線」になって考えること。従業員の状態を正確に把握し、自社に合った施策を取り入れていきましょう

従業員満足度の調査方法

従業員満足度を高める施策に取り組む前には、従業員の現在の状態を調査する必要があります。また取り組みの後は、変化を把握する効果測定が欠かせません。ここでは、従業員満足度の調査方法を解説します。

従業員満足度の調査方法

・調査項目ごとにアンケートを実施する

・調査会社に「従業員満足度調査」を依頼する

詳しく見ていきましょう。

調査項目ごとにアンケートを実施する

調査項目を決めて社内アンケートを行う方法です

主な調査項目の領域

  • 仕事内容
  • 組織
  • 職場仲間
  • 待遇

このような領域を、自社に合った形で細分化し調査項目を決定、5段階評定法で回答してもらいます。「自由記述」を加えることで、従業員の細かい要望を吸い上げることも可能です。アンケートを作る際のポイントを、まとめておきます。

アンケートのポイント

・目的を明確にする

・設問は「多すぎず・少なすぎず」を意識

・わかりやすい設問にする

・従業員の心理的安全性を確保する

自社でアンケートを実施する方法は、費用的なコストを省くことができますが、人的・時間的コストの負担が大きくなります。調査ノウハウの取得も不可欠です。実施にあたっては、十分な検討と準備期間が必要でしょう。

>> 従業員満足度アンケートの設問項目例・テンプレートはこちら

調査会社に「従業員満足度調査」を依頼する

従業員満足度調査を、弊社「リアルワン株式会社」のような調査会社に外部委託する方法です専門の調査会社に依頼することで、自社でアンケートを実施する際に発生する「人的・時間的コスト」を軽減することができます。調査会社を比較する際のポイントをあげておきましょう。

調査会社の比較ポイント

・準備から周知、実施後の施策・効果測定に至る「横断的なノウハウ」の有無

・クライアントの考えを尊重し「柔軟かつ積極的」な対応ができる

・信頼性の高い基準値を持ち「高品質」が担保されている

費用的なコストが発生するのは事実です。しかし、様々なサポートやノウハウの提供が受けられる点は、調査会社に依頼する大きなメリットでしょう。「従業員満足度調査は意味がない」という声もありますが、その課題を克服し独自のサービスを提供できる調査会社を選ぶことが重要です。

従業員満足度調査で組織の定点観測を!

従業員満足度調査の実施率は約7割、そして4割以上が「実施予定または検討中」という数字があります(NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション調べ)。数字が示すのは、従業員満足度に対する高い意識でしょう。従業員満足度調査を定期的に実施し、組織の定点観測を行うことは、従業員と企業の良好な関係性を保つ上で不可欠な取り組みなのです。

リアルワン株式会社は、100万人超の利用実績を持つ調査・評価の専門会社です。科学的根拠に基づく信頼性の高い「従業員満足度調査」で、従業員や企業の成長をサポートします。リアルワンに従業員満足度調査を依頼するメリットをまとめておきます。

「リアルワン」に依頼することで得られるメリット

・高い専門性と丁寧なアドバイス

・クライアントの要望を反映したオーダーメイドの調査

・企画から実施、改善プランの立案・実行・効果測定までのノウハウ

担当者の負担を軽減する手厚いサポート

・第一線の研究者監修による安心感

費用についても、明確なコース料金を設定しているので安心です。現在、参加費無料のセミナーも行っています「従業員満足度調査を調査会社に依頼したい」、そうお考えの担当者の方は、まず無料の資料請求から。下記リンクからお申し込みください。

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